風景写真の一分野として、建築物の写真がある。昔から建築にも興味があり、新旧いろいろな建物を撮ってみたいと思っているのだが、実は技術的には非常に難しい。なぜなら、大体において建物は高いものであり、全体を収めようとしてカメラを傾けると、当然上部分が小さくなる収束した写真になってしまう。
プロの人たちは中判カメラやシフトレンズ等を使って撮影時に補正できるため問題が少ないのだが、普通のカメラだと対応できない。キャノンとニコンはフルサイズ用のシフトレンズがあるらしい(高価らしいが)。あいにくオリンパスにはそんなレンズは無い。
現像ソフトによってはソフトウェア的にシフト処理ができるものもあるが(Silkypixにはついている)、画像が一部切り取られる上に、画質が低下するのでいまいち。(最近の10M以上の高解像度だったら少しはましか?)
よって、建物を撮影するに際して気をつけるべき点をいくつか:
1. できるだけカメラを傾けなくてすむ場所を見つける。
2. 傾けるなら、常にその効果が生きるような構図にする。
練習がてらポートランドのアムトラックの駅を撮ってみた。
駅のすぐしたから見上げて。
ちょうど駅の向かいにある道路から。うまい具合に道路は高架になっており、比較的カメラを水平に保てる場所になっている。(この時は三脚を持っていなかったため、手持ち。)
全景を入れようとすると、塔が真ん中に来てしまって、いまいちか。
塔の部分を強調。(実は、駅構内にある古い写真のポスターの構図をまねした。)
同じく、それを横向きに...。縦の方がいいと思う。